保育社の「原色日本甲虫図鑑I-IV」全4巻は、1984年から1986年にかけて出版され、全巻で約6,000種の甲虫を図示、あるいは解説しています。日本の甲虫全体を扱った図鑑としては、当時も今も最高峰の図鑑です。

この「全種目録」ではいずれも初版を参照していますが、二刷り以降では多少修正などが行われていて、掲載ページが1ページ後ろにずれていることがあるようです(2021/3/30)。

 

●第I巻は甲虫の形態、生態、系統進化、分布などを解説するとともに、科までの検索表を掲載しています。IIからIV巻を効率的に使うための手引書といえます。

森本桂・林長閑(編著), 1986, vi+323pp. (含 32pls.)

 

●第II巻は、始原亜目、粘食亜目、食肉亜目、多食亜目のガムシ上科からマルトゲムシ上科までを掲載しています。

上野俊一・黒沢良彦・佐藤正孝(編著), 1985, viii+514pp. (含 80pls.)

 

●第III巻は、多食亜目のタマムシ上科からゴミムシダマシ上科まで掲載しています。

黒沢良彦・久松定成・佐々治寛之(編著), 1985, x+500pp. (含 72pls.)

 

●第IV巻は、ハムシ上科のカミキリムシ科からゾウムシ上科のキクイムシ科までを掲載しています。

林匡夫・森本桂・木元新作(編著), 1984, vii+438pp. (含 72pls.)